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視線で嘘を見抜けるか?

「質問をしたときに相手が右上を見ていたら嘘をついている可能性が高い。」 「人は思い出すときは左上を見るものだ。」 そんな話を聞いたことがあるかもしれません。 自分に当てはめて「あ、なんとなくそうかも…」なーんて感じたりしますね。 実際の所 嘘に関する国際研究チーム(Global Deception Research Team)の 「嘘の世界」(A world of lies)という論文では あなたは他人の嘘をどう見抜くか? という質問に対して、「視線を逸らす」が63.66%ともっとも回答率が高かった という調査結果を出しています。 ちなみに対象国家は我々の住む日本を含め58か国。 さて、それでは解説に移りましょう。 (尚、当ブログはルール上、 特定の個人、団体を誹謗中傷、批判する意図で文章の引用を行っているわけではなく、 「引用文献として」わかりやすい例を使用しています、ご了承ください。 また、 この記事はどちらが正しいという話をするのではなく、 現在の研究においては「この説」が有力である。という話をさせていただいている のみとなります。 「こういった書かれ方がしてある場合がありますが、現在はこのような説が有力です。」 という趣旨の内容になります。 その結果、特定の個人や団体に不利益が生じるような書き方がなされる場合がありますが、 理解できる方のみ先へお進みください。 また当該、特定の個人、団体へバッシングなどを行うことのないようにお願いいたします。 理解できない方はブラウザバックを推奨 いたします。) 視線で嘘を見抜く方法 恋愛心理学などの研究によれば、脳の動きと視線の動きは連動している、とされ 一般的に以下のように視線により思考を判断できるとしています。 ①左上を見る(視覚形成)      未体験の事柄を想像する時 ②右上を見る(視覚記憶)      過去の体験や記憶を呼び出している時 ③左を見る(聴覚形成)        聞いたことのない音を想像する時 ④右を見る(聴覚記憶)        会話や記憶にある音を思い起こす時 ⑤左下を見る(嗅覚、味覚、感覚) 身体の変化や感覚に注意を向けている時 ⑥右下を見る(内在的な言葉)   自身への問いかけや独り言をする時 

【雑記】頭がいいとは何なのか?

  皆さん、頭がいい人ってどんな人を思い浮かべますか? 一つのラインとして、「勉強ができる」ことが挙げられると思います。 難関中学に入り、難関高校、難関大学に入学する。 国家資格をいくつも持っていて、独立開業できるようなものまで持っている。 例えば医者、薬剤師、会計士なんてのがありますね。 これらの頭がいい、という人はどういう人なのか考えたことがあるでしょうか? じっくり考えた感じでは、 頭の良さ=記憶力の高さ になると思います。 当たり前ですね。 教科書の内容を全部覚えていたら、テストで高得点が取れること間違いなしです。 記憶力は(おそらくですが)先天的なものですので、 そういうことを踏まえて考えると、学力差別という言葉も納得がいくのかもしれません。 生まれながらにして、肌が黒い人と肌が白い人という関係性は 生まれながらにして、記憶力の低い人、記憶力が高い人 という言い換えができます。 どっちが劣っているとかいう話ではなく、「生まれ持った性質」の話をしています。 先天的であるという話です、勘違いはなさらぬよう。 で、それ(学力差別)がなぜ横行しているかというと 世の中には努力で何とかなると思っている人が大勢いるからなんですね。 「肌の色と違って、勉強すればいいだけでしょ?」 そんな感じで「はい論破wwww」ですかね。 人間だれしも、他人と何かを比べる場合には、自分を持ってきたがるものです。 自分が(出来ない人より)努力をしなくてもできるから、同じ労力で同じことができる世になる。 と思い込んでいる人って結構多いんですよね。 「ちゃんと授業を聞いてないから覚えられないんだろ?」 「覚えようとしてるか?」 何十回と聞いてきた言葉です。 いくら覚えようと思ったところで、興味を一切持つことができないものは覚えられない。 ということを理解していない人も多く感じますね。 私は数学にも社会にも興味がないので特にその辺りは成績が低いです。 話がそれました。 それではゆっくりと頭がいい人の話をしていきましょう…。 頭がいい人は記憶力がいいのか? 記憶力なんて関係ない、本人のやる気と努力。 みたいなことを言う人間は、教育に向いていないと思いますが、 それも正解ですので特に何も言いません。 (勉強するのとしないのとではした方が頭が良くなるに決まっているので…) 記憶力がいいということは物

フォークリフト技能講習合格体験記【取っておきたい資格】

  ???「大先生!お願いします!!」 なんて言いますかね、取ってきたんですよ。 あれだけとっておきたい資格なんて言って、 「取っておきたいとか言ってんのに取りに行かないんかいww」 「嘘やんけ」 なんて話になるのはちょっと癪だったので取りましたよ、ええ。 会社の金でなァ!! (研修に行かされただけですすみません…) でも来月危険物乙1取りに行く予定です。 なおこの記事は、私が取得したスクールでの経験をもとにした内容であり、 他のスクール、養成所、企業でのフォークリフト免許において、 フォークリフトの研修内容に差異がある可能性が多いにあります。 (法律で決まっているのでそこまで大きな差はないとは思いますが…) どうぞご了承ください。 フォークリフト技能講習修了証って? いわゆる免許証ではないんですが、 「所持していないとフォークリフトに乗ることはできません」 (ずいぶん昔は乗れましたが今はだめです) ・フォークリフト特別教育 ・フォークリフト技能講習 とあるのですが、 特別教育は1トン未満 技能講習では全て のフォークリフトの運転が可能になります。 (とはいえ技能講習で使うのは1.5トンのカウンターフォークだけですが…) 研修だけで取れるっていう人多いんですけど、研修の中に 研修(規定の時間数)+筆記試験+実技試験があります。 試験はどちらも1回再試験が受けられます(有料)が、それぞれ2回目が不合格になった時点で 講習おわりです、また0から講習受けなおしです。 実技試験で2回不合格になったら、お金(4万くらい)払って学科講習からやり直し 。 こうなってくると普通は 研修だけで取れる簡単な資格とは言いません 。 普通に落ちる人は落ちます。 よっぽど無いとは思いますが… さて、私は準中型自動車免許を持っていますので(ATですが関係なく) 31時間(4日)講習を受け、テストに合格すると終了証がもらえます。 免許と何が違うの?って話にもなるんですけど、公安委員会?が発行してないんですよね。 一番簡単に区別できるのは 写真も住所も名前も載ってるけど、「身分証明書としては使えない」という点です。 ちなみに危険物取扱者もダメですね。 ただし、身分証明書が2枚必要な場合には、2枚目に使うことができる場合もあります。 (運転免許証+フォークとか) あと、どこの講習所でも 「この中で会

【心理学者解説】パブロフ -パブロフの犬って何匹いた?-

記念すべき第一回です、第一回っていうのは緊張しますね。 アップロードして、ミスに気付いて一度削除して再びアップロードしました。 今回から始まる動画シリーズでは、 心理学者、心理学を語る上で欠くことのできない人物 に焦点を当てて、彼らの生い立ちや、主な研究などを紹介していく。 といった内容になっています。 心理学解説(実験心理学とか?)を大学みたいにやっていこうかとも思ったのですが、 範囲が膨大すぎるので、この投稿ペースではやっていけないな、と思い 各話完結型の心理学者解説という形に落ち着いた次第です。 動画本編では触れられていない内容も下記「まとめプリント」で触れていたりもしますので、 お勉強中の方も是非ご参考になさってください。 まとめプリント 当該動画内で紹介したことを簡単にまとめたPDFとなっています。 オンラインストレージMediafireに格納してあります、そちらからDLしてください。 http://www.mediafire.com/file/232scpan0girtui/file まだ動画をご覧になっていない方はこちらからご覧いただけます。 権利表記 (以下全てウィキメディア・コモンズ経由) 1920th-PavlovIP.jpg https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1920th-PavlovIP.jpg AS USSR (1922), Public domain. Ivan-Pavlov06.jpg (トリミングしています-PD) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ivan-Pavlov06.jpg カール・ブッラ (1913), Public domain. Ivan Pavlov NLM3.jpg https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ivan_Pavlov_NLM3.jpg 不明Unknown author, Public domain.   I.P. Pavlov with three colleagues operating on a dog in the Wellcome L0022534.jpg https://commons.wikimedia.org/wiki/File:I.P._Pavlov_wit

心理学を独学したい人へお勧めする教科書

  心理学を独学で学びたいという方、いらっしゃるかもしれません。 まぁここのブログを読んでくださっている方は ・他人の心なんて読めない ・心理テストなんて嘘 ・カウンセリングなんて心理学の分野の一つでしかない その他さまざまなことをご存じだと思います。 (これ、割と本気で「じゃあ私が何考えてるか当ててみてよ」とか言ってきますからね?) ま、そんなことはどうでもいいんですけど。 心理学なんて学んでもそんなに得しないと思うんですが、 それでも「面白そう」、「気になる」って人も多いんですよね。 それでいいと思います、 私の鉱物教室でも言いましたけど、あれも私にとっては無駄な知識なんですよ。 でも、面白いから、楽しそうだから、ちょっと勉強してみたい。 これが一番重要だと思います、 能動的ですよね?受動的じゃない。 ほぼ受動的な学校教育だけでなく、能動的な「何か」があることで、 その知識のつき方っていうのはすごく変わってくると思うんですね。 「ピアノやってみたい」、「サッカーやりたい」 やれるタイミングでやっていった方がいいです、 じゃないと私みたいになっちゃいますんでw 10歳から始めたら30歳になるころには20年選手です。 思い立ったら未来の自分のためにすぐ始める、これですよ。 オススメの教科書 まぁ絶対に外せないのは サイエンス社の「コンパクト新心理学ライブラリ」シリーズの本ですね。 ここのブログでも何度か紹介したかな?と思いますが… このシリーズの本は16冊くらいあるのですが、デザインはすべて同じです(A5判なのもうれしい)。 私が持っているのは  2 学習の心理  15 心理学史  16 実験心理学 の三冊ですね。 とりあえず、心理学を知りたい!という人は好みに合わせて  1 心理学  11 臨床心理学  16 実験心理学 辺りを触っておくと、「自分の知りたい心理学の分野」を把握しやすいと思います。 全部買ったら基本はすべて網羅できますが、結構いい値段になりますので、 とりあえず、自分の興味のある分野を探しましょう。 後は、 ミネルヴァ書房の「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」の  よくわかる 心理学  よくわかる 臨床心理学 とかを読むのもいいですね(A4判なので大きい)。 私も臨床心理学は持ってます というのもこの辺はリアル教科書として使ってたものなので

入試と専門分野と大学生活の話

ご無沙汰しています、いきなり書いていきたいと思います。 例えばなんですけど、 私の通っていたようなFラン大学と早稲田、慶応などのSラン大学(?) どっちが頭がいいか(数国社英理)って言ったら後者ですね。 それでは、両大学の間で「心理学」を学ぶ場合。 どちらがどう学ぶ内容が違うか? ということを考えたことがありますでしょうか? 「数学科」、「英米科」、「史学科」辺りだとそれはそれはレベルが違うでしょう。 では、高校までに一切学ばない学問領域ではどう変化するのか? という話です。 頭の「いい」人のために、もっと噛み砕いていうと 偏差値が75近い医学部を持つ大学と、65の医学部を持つ大学とありますが、 この差は実際問題何に現れるのか? ということです。 (就職に有利とかそういう話ではなく、何を学ぶのか?という点) 偏差値の低い医学部卒のお医者さんは信用に値しないでしょうか? だいたいの人がそんなこと気にしないですよね。 私のようなFラン大学心理学科卒が取った危険物乙4の免許と Sラン大学理工学部卒が取った危険物乙4の免許、 扱える品目が違うのか、と言われれば全くそんなことはないです。 また当然ですが、 いくらSラン大学医学部を卒業しても、 Fラン工学部卒の人間と「工学の知識」で争ったらどちらが優秀でしょうか? 後者ですね。 数学の先生よりも、歴史オタク高校生の方が歴史に詳しいのと同じです。 専門学科の罠 まぁ、「さすがにそんなことはない」という人が多いと思いますが、 専門学科(ここでは小学校中学校で習わない学問)って、 どの大学も(多分)そこまでレベルは変わんないんですよね。 (教員の専攻や学部体質で内容が違う場合は当然ある) レベルが違うのは「生徒の記憶力(=成績)」です。 とあるルートから創価大学の教科書 ・心理学(人間行動の心理学) ・臨床心理学(現代教育臨床心理学要説) を持っているのですが(まぁメルカリとかでも売ってますw)、 以下のような内容になっています(一例) ・心理学とは ・情報処理 ・発達と学習 別のテキスト「グラフィック心理学」(大学の教科書としてよく使われる)では ・心理学の生い立ち ・知覚、記憶 ・発達 (教科書のそれぞれの言

心理学を学びたい人たちへ。

今回は心理学を学ぼうかなと考えている人たちへ、エールと注意点を書き連ねていきたいと思っています。 参考になればいいなと思います。 皆様に心理学科はやめとけ、という話をしたいわけではないので誤解なさらぬよう。 心理学科で学ぶこと まず皆さん、人気な心理学の分野って皆さん知ってますか? 私の手元に第5回心理学検定の結果があるのですが、 (2級所持者で、認定心理士申請すれば1級になれますので、事実上1級です(?)) まぁとりあえずメインのA領域 ・原理、研究法、歴史 ・学習、認知、視覚 ・発達、教育 ・社会、感情、性格 ・臨床、障害 そしてサブ(ではないですが便宜上)のB領域 ・神経、生理 ・統計、測定、評価 ・産業、組織 ・健康、福祉 ・犯罪、非行 なんてのがあります。 受験者数はA領域では「発達、教育」がトップ B領域では「健康、福祉」と「犯罪、非行」がほぼ同率でトップです。 (統計系的検定は行っていません) 学部にいる時もそうでしたが、皆さん聞こえのいい心理学を好むんですよ。 そんな感じで、私の個人の印象として人気だった分野は 臨床心理学…臨床心理士のネームバリュー故? 教育心理学…学校カウンセラー? 犯罪心理学…中二病?(確かに興味深い領域ではありますが…) のあたりですかね、私の学校には「犯罪心理学」の授業はありませんでしたが。 (っていうかあるのかな…?) 私の入学する時期前後には「Mr.BRAIN」「ATARU」などのちょっとそういった分野っぽいドラマなども増えて、 急激に心理学科への入学者数が増えていたという話も聞きました。 確か、うちの大学の私がいた年度は、110人定員だけど多かったから150人くらいとった とかって話をしていました、ちなみにストレートで4年生になったのは110名だと思います (最後の成績証明書の情報です、卒業したのは何人か知りません。) で、心理学科に入って皆さん何を最初に学ぶかっていうと、 ・臨床心理学 ・実験心理学 ・心理統計学 ・パーソナリティ(人格)心理学 ・比較心理学(ヒト以外の生物の心理学) それと、「実験」や「演習」がメインになります(ここがきつい上必修だったり)。 ここで何人かの生徒は「思っていたのと違う」と辞めていきます

ゆっくり先生の鉱物教室に関する小話

現在、主力シリーズとして投稿され続けている(年数回)ゆっくり先生の鉱物教室。 ゆっくり先生の鉱物教室マイリスト 初期の方がクオリティも面白さも上のような気がしてならないのですが、 現在もまぁだらだら続けています。 知らない人が多い気がするので説明すると、 Feed usというゲームのゆっくり実況やアイワナ(ゲーム)の合間に 「飽きたからなんかやりたいな、箸休めに」 と『 シリーズにするつもりなど一切なく 』作ったのがその1です。 だから 「何やってるんでしょうね」なんて動画説明に書いてあります。 再生数が一気に今までの実況動画を追い抜いたのはさすがに笑いましたが。 肉声実況や、ゲーム放送をしていたなんてことを覚えてる人、知っている人が 登録者さんの何割なのか?という疑問は尽きません。 (最近は地味にFF実況や塊魂ゆっくり実況などやっていますが…) どうなんでしょう、昔の実況。 かつてはゲーム音とマイク音を一緒に取っていたので音量バランスがひどいですね。 何より、今のように話を聞ける相手がいなかったので全て手探りです。 あ、塊魂の実況は絶賛編集中なんでご安心を。 次回は北極星です。 ああ鉱物教室の話でしたね。 なによりも、なによりも動画投稿のモチベーションがない動画投稿主なので、 他人に迷惑が掛からない状況であれば、基本的に動画投稿は面倒なんでしないんですよね。 で、投稿頻度が低いから再生数も下がっていく、 再生数が下がっていくから投稿のモチベーションもさらに下がっていく。 というスパイラルに陥るわけです。 一番動画投稿しちゃいけないタイプの性格なのではないかと思っています。 (あとちょっと最近は25LCsの活動もありますしね。) 毎日生放送と化してる人のモチベーションは何によって保たれているのだろうかと 毎回毎回疑問に思っています。 私も最近週に一回生放送に参加しているのですが、 始める直前まで「あーーーーーやだやだやだやだやだやだーーーーーーー」 となっているんです。 始めちゃえば「楽しい!!楽しい!!ダノヂィィィィィィ!!!!!」 ってなるんですけどね。 旅行とかもそうじゃないですか、行くまでは、あー行きたくねー―――って、なりません? ああ鉱物教室の話でしたね。 そんな

【心理学書籍】サブリミナル効果の科学【レビュー】

基本情報 タイトル サブリミナル効果の科学―無意識の世界では何が起こっているか 著者 坂元章、坂元桂、 森津太子、高比良美詠子 出版 学文社 ISBN 4-7620-0906-7 概要 本書は、真偽様々な噂が跋扈している「サブリミナル効果」に関する情報を、 より専門的な観点から(陰謀論者や似非有識者視点でなく)学術的にまとめたものである。 1999年に出版されたハードカバーであるが、現在においてもほぼ第一線で通用する資料であることは考えるまでもない。 「睡眠学習」や、かの有名な「コカコーラ実験」などのポピュラーな実験から 果ては「感情認知論争」に至るまで、サブリミナル研究の問題点、注意点、実験内容などが述べられている。 考察 講座動画制作を行い、その動画の補足や、追記のために資料を入手しておこうと思い手に取った本です。 現在、心理学動画の新シリーズを練っている最中なので、動画化するかはわかりませんが いずれ、サブリミナル効果のしっかりとした補足回を行いたいですね、 (ゆかりさんと学ぶこころの科学の補足(ブログ)でも結構しっかりとお話したのですが…) 何よりも陰謀論者や都市伝説論者(悪い意味での)がネタにしやすい内容 「一度は嘘の実験結果であった」 「にもかかわらず、映像倫理規定ではNG」など のオンパレードであるため、正しい知識を周知しておくことは重要なのではないかな、 といったところでしょうか。 サブリミナル実験(が大学で許可されるかは別として)を卒業論文に使いたい。 あるいは域下知覚に関しての先行研究が欲しい。 という方には心強い一冊になるのではないかと思います。 どこかでお話してたかと思いますが、著者の中の一人は実際に講義を受けたこともある方です。 私の大学で教員としてやっていた教授さんですね、 まぁ今はもう別の大学に行っちゃったそうですが…← 引用文献はだいたい160、結構な数ですね、(まぁこれが普通っちゃ普通ですが…) 章ごとに引用文献がありますので、多分何件かカブりがあると思います、 まぁその辺は掘り下げるようなことでもないし手間なので割愛。 評価 信頼度   ★★★★★ 読み物としての面白さ   ★★★

【心理学書籍】学生のための心理統計法要点【レビュー】

基本情報 タイトル 学生のための心理統計法要点 著者 丸山欣哉・佐々木隆之・大橋智樹 出版 おうふう(桜楓社) ISBN 978-4-273-03538-9 概要 本書は東北大学出身の三名によって制作された「心理統計学」の専門書である。 (執筆は丸山氏のみ、とのこと。) 教科書として使っている大学もあるかもしれない(特に出身校の東北大学)ですが、わたしはこの本は使いませんでした。 タイトルに「学生のための」とある通り、心理学科で習得する統計をほぼ網羅しています。 例えば「 t 検定」、「分散分析」、「χ2乗検定」、「因子分析」などなど詳しく述べられています。 また、参考文献にも多数の心理統計書籍が列挙されているため、そこから更に統計への見識を深めていってもいいと思います、 考察 引用文献は16件、とはいっても100ページもないこの書籍に十分すぎるほどの内容をこれでもかと詰め込んであり、 非常に読みごたえがあります。 (私は正直統計に関しては名前とか以外ほぼほぼ覚えていないのですが…←) この一冊だけで(独学で)心理統計がマスターできるかというとよっぽど無理だと思いますが、 この本+何か(別の書籍、基礎知識、ネット資料)である程度の知識はつくのではないかと考えられますね。 心理学科の生徒の方は参考資料に忍ばせてもいいかも。 まぁ私が統計ができないのは「エックスバー(平均)」とか「ルート」とか「シグマ」とかが分かんないってのが一番大きいので、 普通に勉強してる人なら何とかなるんじゃないかなと思います。 数学の授業でやった覚えがあんまりないので、その記号が何を示すのかっていうのがイマイチわかんないんですよね← 余談ですが「おうふう」という会社はもうなくなってしまった会社なので、 多分中古で買うしかないと思います。 評価 信頼度   ★ ★ ★ ★ ★ 読み物としての面白さ   ★★☆☆☆ 心理学書籍としての有用さ   ★ ★ ★ ★☆ オススメ度   ★★★ ★ ☆

ゆかりさんと学ぶ心の科学入門 休み時間 1 「シミュラクラ現象」の補足

本編はこちら ゆかりさんと学ぶ心の科学入門 休み時間 1 心霊写真は怖くない!! (第一回講座動画投稿祭参加作品) 25LCs(ニコニコラーニングコモンズ)主催の第一回講座動画投稿祭で投稿した動画となります、 参加されました投稿者の方々、本当にありがとうございました。 シミュラクラ現象とは simulacrum(像、見せかけ)という意味の単語からきている 「Simulacra(シミュラクラ)」という現象ですが、日本語では「類像現象」と言われます。 動画内でも紹介した通り、ゲシュタルト心理学分野の現象であり、 「点や線が逆三角形になるように配置されているものを顔であると知覚する現象」 です。 人間でも犬でも猫でも蛇でもそうですが、目が上に二つ、その中間の下に口が一つ。 とほぼすべての生物において、目と口の(あるいは目と鼻でもいいですが)配置は 逆三角形になります、なのでこういった現象が起こると考えられているようです。 ( √∵)<私が神だ は顔に見えますが ( √∴)<お前だったのか… こっちは顔には見えませんね。 (これは逆三角形以外の要素がありますので後日紹介するパレイドリア的な要素も含みますね。) この現象は顔認証システムなどに流用されています、 目が二つ、口が一つだからそういうシステムになるのは当たり前。 ではなくて、 人が顔を知覚する方法(心理学)を機械制御(機械工学?)によって再現する。 という考え方になります。 人の代わりをするもの、人をしのぐ知能を持つもの を作る場合には、心理学の知見が不可欠となります、 実際私の大学の教授に心理学博士でありながら工学博士でもある人もいます。 アポフェニアとは アポフェニア(apophenia)とは無意味な情報の中から規則性や関連性などを見出すことを指す言葉です。 1958年にドイツの心理学者であるクラウス・コンラッド(Kraus Conrad)が 統合失調症の症状から作った造語です(Aaron 2010)。 元々は、患者さんが「最初に妄想を知覚した」という意味合いで作った言葉だそうです。 本動画に収録し、次回以降紹介予定の「パレイドリア」や、 以前紹介した「ギャンブラーの誤謬」といったものなどが このアポフェニアに該当

【心理学書籍】ベッドの上の心理学【レビュー】

基本情報 タイトル ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育 著者 DaiGo ISBN 978-4-04-895688-8 概要 本著は「メンタリスト」による、オトナの(性的な)心理学を読み解くものである。 この本を手に取った人物は、何を求めて購入したのか、というのが気になる点ではあります。 (私はリサイクルショップで32円で売ってたので買いました。) 恋愛テクニック、ベッドでのテクニックを、心理学的(?)知見を交えつつ紹介しており、 本編内サブタイトルにおいても 「認知心理学」、「解剖学」などのワードが見られます、 心理学と書いてあるので購入したものの、 あまり関連性はそこまでないかもしれません、あくまでデータとして使われる程度でした。 考察 文献は、少なくはないですね、ざっと30冊(参考文献ページにまとめられているもののみ)。 ただ、参考文献なのでここでは。 「この本を作るにあたって、参考にした本」 という意味になると思います(出典のような記載はなし) 学術的な引用のようなものも本文中では見られますが、多くの引用(?)が 「○○(団体名)が行った調査の結果によると…」 であったり、 「ある調査では…」 であったりというような、嘘か真か怪しいような文章も散見されます。 先日紹介した「渋谷昌三」さんも引用されています、有名な方のようですね。 (何の本かは明記がないため出典は不明。) (何のとは言いませんが)テクニックが欲しい男性諸君は参考になる書籍なのではないでしょうか。 心理学を学ぶために入りやすいところから、というのにはお勧めできません。 専門ではないので内容が正しいかは保証しませんが、 生理学分野の内容のほうが多く感じます。 感想 内容は…そうですね。 「モテテクニック」「夜のテクニック」「人生のテクニック」 といった感じでしょうか、私は別に性的な言葉で閲覧数を増やす気はないので (というより、どんな言葉が規制に引っかかるか分かったのもではないので) 直接的な表現は控えますが、この本では、ごく普通に直接的表現がなされます。 不快に感じる方がいらっしゃるかもしれませんので、 心当たりのある方は、立ち読みでもしてから買った方

ゆかりさんと学ぶ心の科学入門 その3 「スプラリミナル」の補足

本編はこちら ゆかりさんと学ぶこころの科学入門その3 前回に引き続き、お詫びからの開始となりますが、ご了承ください。 スプラリミナルについて 動画本編では、「スプラリミナル」という単語について 「あまり聞いたことがない」というお話をさせていただきました。 が、私自身も実際にそうなのだろうか? と思って(動画投稿したのちに)調べたところ、 サブリミナル実験を行っている論文や、サブリミナルを扱う書籍などでは使用されているようです。 この場を借りてお詫び申し上げます。 (動画制作時パソコンでは信頼に足る資料が得られませんでした。) さて、動画内でも少し触れたかとは思いますが サブリミナルが「閾下(知覚できない)刺激」であるのに対して、 スプラリミナルは「閾上(知覚できる)刺激」となります。 (知覚:外界からの刺激を「刺激として自覚する(わかる)」こと) 用語の使い方としては、 ○○をスプラリミナル呈示し、5秒に1度、3000分の1秒ずつ××をサブリミナル呈示した。 とか ○○をスプラリミナル呈示(200ms)した群と、サブリミナル呈示(20ms)した群とで××の□□へ与える影響を検討した。 とかになります。 サブリミナル呈示群に対応する形で、統制群(何もしない群。対照群とも)として スプラリミナル呈示群の紹介を行うときに使用する感じですね。 コカコーラ実験では 映画「ピクニック」…スプラリミナル刺激 「コーラを飲め」、「ポップコーンを食べろ」…サブリミナル刺激 ということになりますね。 あと余談ですが、心理学分野では「呈示(ていじ)」という言葉がよく使われます。 「(物体を)相手に差し出して見せる」という意味です。 「提示」だともっと広い意味になります。 「(物以外も含め)相手に知らせるために出す」 というような意味になります。 なので、 画面に「○○は××です」と注意書きを提示した。 という使い方や、 周辺視野領域に200ms「○○」の文字を呈示した。 という使い方になります(人によって異なります。)。 パソコンの変換でミスると最悪減点食らいますので、論文提出の際はお気を付けを。 チラッと見えた!サブリミナル? 動画本編でも少しだけ触れたのですが、一応補

今年から心理学科へ入学する方へ

合格された方へ おめでとうございます、とまず申し上げておきます。 今年はいつ入学になるのでしょうか? いくつかそんな皆さんへ送りたい言葉がありますので、 ざっと目を通してください。 「入学前と後のギャップは仕方ない。」 多くの人が、 カウンセラーになりたいとか、児童(発達)心理学をやりたい あるいは、犯罪心理学をやりたいとかいろいろな目標を抱えてきます、 大学という場所は、心理学の基本を学ぶ場所ですので、 まず、「何か一つ」といった目標に進むことはできません。 英語もやりますし、コンピュータースキル、統計だってあります。 臨床心理士だって、臨床心理学だけをやっているわけではないのです。 千里の道も一歩から、ですね。 「臨床心理士は大学院資格」 現在では公認心理士なる国家資格が生まれましたが、 心理学系で皆さんが憧れる(?)資格といえば臨床心理士でしょう。 こちらは、大学院で、臨床心理を先行しないと取得できません。 ちなみに言ってしまえば、 公認心理士でも大学院で指定科目を履修するか、大学卒で実務経験が必須となります。 どちらにしろ、割と門は狭いと考えておいた方がいいと思います。 (今の所、公認心理士がどのような職場で役に立つかも怪しい。) ちなみに、大学だと、所定の科目を履修し申請することで 認定心理士か認定心理士(心理調査)を取得できます。 (役に立つ資格か?といわれると、明確にNOです。) 心理学検定2級の人は1級に格上げになりますので、若干テンションは上がりますかね。 (私は認定心理士の申し込みをしていないので2級です…←) ただ、認定心理士の申し込みをするならば、 大学で卒業前に(だいたい)集団申請受付をやってくれますので、それがおすすめです。 指導教官のサインとかシラバスのコピーとか要りますので、 卒業後に欲しくなった場合は、基本的にクソ面倒くさいです。 お金に余裕があるなら取っといてもいいでしょう。 (心理学科を卒業するレベルの知識がある、という資格なので、役には立ちません。) 「就職に役立つ?」 正直今から4年間頑張るぞ、という人には申し訳ない話になりますが、 基本的に全く役に立ちません、文系なのもかなりキツい。 スクールカウンセラーには必須資格はな

【心理学書籍】自立と孤独の心理学 【レビュー】

本日はこちらの本についてご紹介していきたいと思います どうぞよろしくお願いいたします。 一応ルールとして、当たり前ではありますが、 自分で最初から最後まで読んだ本を、自分なりにレビューする。 というものとなります。 基本情報 タイトル [新版] 自立と心の心理学 不安の正体がわかれば心はラクになる 著者 加藤諦三 (社会学者) ISBN 978-4-569-77774-0 概要 本著は、著者自らが青年時代に送ったとされる神経症的な「愛着行動」や「分離不安」といわれる症状を イギリス出身の精神学者ジョン・ボウルビィ(John Bowlby)の 「母子関係の理論」を主軸に紐解いていくものとなります。 この本を読むにあたり、どういった人に当てはまる内容なのか説明すると、 ・しばしば「嫌われるのではないか?」と不安に思う ・昇進すると不安でストレスがたまる ・旅行などに出掛ける際、行ってしまえば楽しめるのに家を出るのは億劫 ・「何かを失くしてしまう」ことを極端に恐れる。 等といった症状がある人、またはそういった人が知人にいる人 におすすめの書籍です。 上記の内容に関して なんでこの人こんな性格なんだ? 何をそんなに恐れてるんだ? と客観的に感じてしまったら、この本を読むと理解が深まると思います。 ちなみに私は前者(症状がある)です、ネタのために買った本でしたが、非常にためになりました。 (「心理学」と書いてあったから買った。) ツイッターのプロフィールにもあるようにバッドエンド恐怖症で、 どっかでお話ししたかと思いますが、「最終回が怖い」というたちなので…← 「自分のそういうところを治したい」という理由で心理学科に入ったわけではないです…← 考察 引用文献6件 (巻末記載がないため数え間違いの可能性あり)ではありますが、 詐欺的な表現は、ほぼない、と思われます。 一部説明が不足している部分なども見受けられますが、調べりゃわかりますからね。 心理学を学ぶ方向けの学術書というよりは、悩める人へ手を差し伸べる書籍といえると思います。 ボウルビィの書籍を中心に文章が進行していきますので、 児童心理

ゆかりさんと学ぶ心の科学入門 その3 「ジェームズの実験」の補足

本編はこちら ゆかりさんと学ぶこころの科学入門その3 コメントへの返信と謝罪 まず、謝罪から入らせていただきます。 不要な方は次の黄色タイトルまで飛ばしてください。 この動画で、「悪魔の証明では?」という意見を頂戴しました。 私が述べたかったのはそういうことではありません。 (そう伝わってしまったのは私の責任ですが…) それらしさや、その時の話題性だけでどちらが正しいとするのではなく、 自分である程度納得できる答えを考えるべきで、それをせずにただ非難をするのはおかしいという話です。 そもそも、あるかどうかすら調べていない、(私を含む)素人が、 それを調べている専門家に対して、嘘つき呼ばわりはおかしいとは思いませんか? (私のような)素人であっても、自分で何かを調べるとか、心理学に明るい人に聞いてみるとか あるいは、何冊かの専門書籍が販売されていますので、それを読んで知識を深めるのもいいでしょう。 と書いてきましたが、動画で私の説明が足りなかったという点も大きいと思います、 実際問題、サブリミナル実験というものはそこまで多くはないですが行われています。 サブリミナル感情プライミング効果といったものもあります。 私が多分伝えたかったのは 実験結果で「ある」と言っているのに、「ない」というのはさすがにおかしいでしょう。 「ある」ことを「ない」というのであれば、追試験を行えばいいだけの話です。 「○○の統制が取れていなかったため、先行研究ではこのような結果となったが…」 という実験を行えば、「別の要因が影響していた」、 つまり「実験が誤っていた(その実験内容ではサブリミナルは生じない)」ことの証明になりえます。 だと思うんですね、(その実験について取り上げなかったのが最大のミス) そういった前提で話を行っていたのが、おそらく、このコメントを頂いた経緯となると思います。 言葉が足りず、大変申し訳ございませんでした。 解説動画制作において解説が不十分であったこともお詫び申し上げます。 今後紹介するつもりでいますが、 「サブリミナル効果の科学‐無意識の世界では何が起こっているか‐」 という専門書があります(Twitter見てくださってる方は購入した際に写真をうpしたかと思います)。 執筆者の

心理学科卒が語る心理学の本の見分け方

「心理学」、と一言で言われると何を想像されるでしょうか? 心理テスト? メンタリズム? 暗示? 何でもいいです。 あなたがお持ちの心理学関連(とされる)書籍が「信頼に足るか足らないか」 10秒 で見分ける方法をお教えしましょう。 方法 勿体ぶる必要性もないのでもう書きます。 「引用文献の数」 です。 引用文献の量と、その書籍への信頼度は「 基本的に 」比例します。 引用文献があるということは、「何らかの実験で結果がデータとして出ている」こと。 であり 引用文献がないということは、「根拠のない、自分自身の考察に過ぎない」こと。 です。 根拠がありそれを述べているのと、根拠のないもの。と言い換えることもできます。 Wikiとかでも[要出典]なんて書いてありますよね。 あれは、「その文に対する根拠を示してください」という意味なのです。 言い換えれば「あなたが勝手に言ってるだけではないですか?」とも言えます。 当然大学生の卒論レベルでも言われる内容なので(私も言われてました) 書籍、学会論文などでは言ってしまえば「常識中の常識」です。 ちなみに私の卒業論文の引用文献は11件です、英語論文はうち4件。 認知心理学分野の中では少ないほうですね、多分。 ※注意 引用文献が多ければいい、少なければ悪いという単純なものではありません。 記載する文化のない分野の方もなぜかいます。 少なかったとしても、もちろんしっかりとした根拠を持って語っている内容の本はありますし、 逆に嘘ばかり書いてある本を引用しまくれば引用文献10000件も夢ではありません。 よってこの文章は、 特定の個人や団体などを蔑んだり、貶めたりといった内容でないことは先に宣言させていただきます。 あくまで今回紹介した書籍は例であり、その書籍の妥当性、整合性、信憑性を保証するものではありません。 引用しているものは書籍(教科書類以外)ではなく論文のほうがいいですね。 書籍であれば私がよく見かけるのは 「ナカニシヤ出版」、「サイエンス社」、「北大路書房」あたりでしょうか? 心理学界隈では定番の教科書出版社だと思います。 論文だと、ピンからキリまでありますが、 「心理学研究(日本心理学会)」「認知心理学研究(日本認知心理学会)」とかの

ゆかりさんと学ぶ心の科学入門 その2 「プレグナンツの法則」の補足

それでは今回も解説を行っていきます。 一応個人的なメモですが、これを執筆開始したのは2月23日です。 本編動画はこちらです。 ゆかりさんと学ぶこころの化学入門 その2 プレグナンツの法則 前回のブログで述べたヴェルトハイマーは、人間が形態(ゲシュタルト)を知覚するときの法則を考え、 「プレグナンツの法則」を考案しました。 プレグナンツは「簡潔さ」という意味です(おさらい)。 ヴェルトハイマーは視覚に関してのみの方略として発表しましたが、 このことは学習、記憶などの様々な思考方略にも当てはまることがのちに紹介されています。 視覚に関してはこの後紹介するとして、学習や記憶ですね。 皆さん、平方根の話って覚えてます? √2(ルート2)って1.41421356…ですけど 多分皆さん「一夜一夜に人見ごろ」って覚えてるんじゃないでしょうか? これも、数字を覚える時に使う「簡潔さ」ですよね。 つまり、意味のない数列に対して「語呂合わせ」をすることで、連想をする「簡潔さ」が手に入るわけです。 Baseballを「ばせば11」と覚えるようなものです。 他にも歴史の年号の覚え方、理科では元素記号の覚え方などで、 いろいろな方が記憶の一助として使ったのではないかと思います。 この「連想」という考え方は思考方略を考える上で、非常に大切なセンテンスとなっていきます。 さて、思考方略で指すところの簡潔さ、これは「圧縮」にあると考えます。 10, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000 なんていう数字があります、「1グーゴル」という単位になり、無量大数より上の桁になります。 毎回ゼロの数を数えていてはお話になりませんね。 なので圧縮します、「10の100乗」です。 知識として「10の100乗=1グーゴル」であることを知っていれば、 1を1個と0を100個の101桁の整数を頑張って数えなくても 10¹⁰⁰(←「10の