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【心理学書籍】サブリミナル効果の科学【レビュー】


基本情報


タイトル
サブリミナル効果の科学―無意識の世界では何が起こっているか

著者
坂元章、坂元桂、 森津太子、高比良美詠子

出版
学文社

ISBN
4-7620-0906-7

概要


本書は、真偽様々な噂が跋扈している「サブリミナル効果」に関する情報を、
より専門的な観点から(陰謀論者や似非有識者視点でなく)学術的にまとめたものである。
1999年に出版されたハードカバーであるが、現在においてもほぼ第一線で通用する資料であることは考えるまでもない。
「睡眠学習」や、かの有名な「コカコーラ実験」などのポピュラーな実験から
果ては「感情認知論争」に至るまで、サブリミナル研究の問題点、注意点、実験内容などが述べられている。


考察


講座動画制作を行い、その動画の補足や、追記のために資料を入手しておこうと思い手に取った本です。
現在、心理学動画の新シリーズを練っている最中なので、動画化するかはわかりませんが
いずれ、サブリミナル効果のしっかりとした補足回を行いたいですね、
(ゆかりさんと学ぶこころの科学の補足(ブログ)でも結構しっかりとお話したのですが…)
何よりも陰謀論者や都市伝説論者(悪い意味での)がネタにしやすい内容
「一度は嘘の実験結果であった」
「にもかかわらず、映像倫理規定ではNG」など
のオンパレードであるため、正しい知識を周知しておくことは重要なのではないかな、
といったところでしょうか。

サブリミナル実験(が大学で許可されるかは別として)を卒業論文に使いたい。
あるいは域下知覚に関しての先行研究が欲しい。
という方には心強い一冊になるのではないかと思います。

どこかでお話してたかと思いますが、著者の中の一人は実際に講義を受けたこともある方です。

私の大学で教員としてやっていた教授さんですね、
まぁ今はもう別の大学に行っちゃったそうですが…←

引用文献はだいたい160、結構な数ですね、(まぁこれが普通っちゃ普通ですが…)
章ごとに引用文献がありますので、多分何件かカブりがあると思います、
まぁその辺は掘り下げるようなことでもないし手間なので割愛。

評価


信頼度
 ★★★★★

読み物としての面白さ
 ★★★☆☆

心理学書籍としての有用さ
 ★★★★☆

オススメ度
 ★★★★☆



コメント

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