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入試と専門分野と大学生活の話


ご無沙汰しています、いきなり書いていきたいと思います。

例えばなんですけど、
私の通っていたようなFラン大学と早稲田、慶応などのSラン大学(?)
どっちが頭がいいか(数国社英理)って言ったら後者ですね。

それでは、両大学の間で「心理学」を学ぶ場合。
どちらがどう学ぶ内容が違うか?
ということを考えたことがありますでしょうか?

「数学科」、「英米科」、「史学科」辺りだとそれはそれはレベルが違うでしょう。
では、高校までに一切学ばない学問領域ではどう変化するのか?
という話です。

頭の「いい」人のために、もっと噛み砕いていうと
偏差値が75近い医学部を持つ大学と、65の医学部を持つ大学とありますが、
この差は実際問題何に現れるのか?
ということです。
(就職に有利とかそういう話ではなく、何を学ぶのか?という点)

偏差値の低い医学部卒のお医者さんは信用に値しないでしょうか?
だいたいの人がそんなこと気にしないですよね。

私のようなFラン大学心理学科卒が取った危険物乙4の免許と
Sラン大学理工学部卒が取った危険物乙4の免許、
扱える品目が違うのか、と言われれば全くそんなことはないです。


また当然ですが、
いくらSラン大学医学部を卒業しても、
Fラン工学部卒の人間と「工学の知識」で争ったらどちらが優秀でしょうか?
後者ですね。

数学の先生よりも、歴史オタク高校生の方が歴史に詳しいのと同じです。

専門学科の罠


まぁ、「さすがにそんなことはない」という人が多いと思いますが、
専門学科(ここでは小学校中学校で習わない学問)って、
どの大学も(多分)そこまでレベルは変わんないんですよね。
(教員の専攻や学部体質で内容が違う場合は当然ある)
レベルが違うのは「生徒の記憶力(=成績)」です。

とあるルートから創価大学の教科書
・心理学(人間行動の心理学)
・臨床心理学(現代教育臨床心理学要説)
を持っているのですが(まぁメルカリとかでも売ってますw)、
以下のような内容になっています(一例)

・心理学とは
・情報処理
・発達と学習

別のテキスト「グラフィック心理学」(大学の教科書としてよく使われる)では

・心理学の生い立ち
・知覚、記憶
・発達

(教科書のそれぞれの言葉を使っているだけで、内容はそれぞれほぼ同じ)

となっています。

何度でも言いますけど
「頭がいいとか悪いとかではなく、学ぶ内容の違いがあるか」ですからね。
勿論、
A大学では犯罪心理学の授業があるのに、B大学にはない。
は専攻や体形の問題で、学力云々ではないです。

私が卒業したFラン大学では卒業するだけで認定心理士に申し込めますが、
他の大学では必修科目にしていないことがあったりして、認定心理士に申し込めない場合もあります。
(取る価値があるとかないとかいう話ではないです、ちなみに私は経済的な理由で取ってません。
「バカほど無意味な資格にこだわる」なんてことはないのでご安心を。)

論理的に考えてみる


さて、まだSラン大学の方が上だ(そりゃ学力の話だ、というツッコミはしないでおきます)
という方がいると思いますので、一つ問いを出します。


Sラン心理学科に入学した田中君と、Fラン心理学科に入学した佐藤君。
それぞれ、心理学については入学まで一切学んだことがありません。

入学初日、どちらが心理学の知識が豊富でしょうか?


分かりましたか?
スタートラインは同じなんです。
つまり、小学校に入学して「さんすう」を学び始めるのとそう変わらないわけです。
(事前に勉強してる、とかの話は今回は置いておきます。)

で、卒業までに何が違うかっていうと、
Sランの(つまり優秀な)田中君は、より多くのことを吸収している。
だけなんですね。

私が言いたいのは、FランもSランも専門学科ならそう変わんないという
Sランを下げるような内容ではなく、

Fランに入学したとしても、「自分次第でSランに近づくことはできる」ということです。
Fラン大学でももちろん(単位さえしっかりとれていれば)大学院に進めます。
(今は認定心理士資格に必要な単位を必修にしている大学も多いです。)
この私でも(今現在入試を通過できるかは別として)大学院に進めます。

大学院卒(元)Fランの佐藤君と、大卒のSラン田中君。
こうなると「専門的な知識量」が豊富なのはFランの佐藤君になるんですね。
当然臨床心理士への扉はSラン卒の田中君には開いていません。
(何度でも言いますが頭のいい悪いは別)
つまり、田中君の方が頭が良かろうと、臨床心理士にはなれない。
という話です。

本命滑って、滑り止めのFランになったし、遊ぶか。
という考えは、専門分野においては非常にもったいないです。
(注意:私はFラン大学心理学科をいくつも受けて一カ所だけ受かった人です。滑り止めではないです。)

「Sランがなんぼのモンじゃい!!!」
という気持ちが大切なんですね。

まぁ、「大学に入ったら遊べる」と世の中の多くの人が言っていますので、
就職を先延ばしにして、遊ぶために大学に行くという人も少なくはないでしょう。
私の友人にも一年間追加で遊ぶために留年までした人もいます。
お金がもったいないです、全額ではないにしろ学費を払う必要がありますからね。
留年は「まじめにやったけど必修落とした」とか「研究職に進むためにあえて」
みたいなケース以外はお勧めしません。
何よりお金がもったいない、真面目な話。


そんなわけで、いつもの言葉ですが
「私のようにならないためにも」皆さんしっかりとお勉強しましょうね。

補足


補足ですけど、大学にいる間に(高卒で行くつもりの人はその間に)
家事をある程度できるようにしておいた方がいいですね。
学ぶということは、勉強することであるとともに、生きるすべを得ることです。
学ぶことで、生活の幅が広がるんですよ。
ゲームでもいいですし、アニメでもいいですけど、共通の話題があると人づきあいが楽になりますよね。
家事というのはいわば「一生使う」知識ですよね、社会人生活を迎える前に少しは習得しましょう。
きっといずれ、役に立ちます。
「医者の不養生」というのはそういうことです。
どれだけ頭が良くても、いざ独り立ちすると家の事何もできない。
忙しいから三食菓子パンで、なんて許されるはずがありません。
それではいけませんね。

たまーにいるんです、
「大学院に言ってるから大卒なんかよりずっと勉強できますよ。」
っていう人。
4年間大学に通って、2年間大学院に通って。
まぁ、そういう人でも(私の経験上ですが)全く関係ない仕事に就くんですよね、
教員、薬剤師、医者、看護、機械以外はだいたいそうでしょう。

私が前務めていた会社(接客販売)では、
店長は工学の専門学校、もう一人は映像(アニメ、映画史?)系専攻(大学)だったはずです。
私はこの通り心理学ですね、まぁ接客、うん。
今は工場勤務ですけど。

つまり何が言いたいかっていうと、大学4年間あるいは院を含め6年間、
その時に学んだことをほぼ無駄にしている人って結構多いんですよ。
前も書いたと思いますけど、私の心理学科の友人たちは
郵便配達員、SE、介護器具販売、自動車ライン工…(Fランなのもあるかもしれませんが)
他の大学の心理学科卒のバイトの後輩は校閲の仕事だったかな。
勿論専門分野の仕事をしている人もいるでしょう。
とはいえ心理学だと院を出てなければ、ほぼ絶望的…というより
ユー〇ャンで心理カウンセラーの資格とか取った素人の方が箔がつく場合もあります。
だって私もそうですけど、何にも資格ないんですから。
卒業して取れるのは(大学によって取れないカリキュラムの所もあるけど)
認定心理士だけです(あとは任意で心理学検定とか?)。
「心理カウンセラー」なんてかっこいい名前(名ばかりですが)の肩書持ってませんよ。

だからこそ、この大学、大学院の間に
生きていくうえで使う知識」を身に着けておくべきなんです。
料理とか家事とかって馬鹿みたいに言ってますけど、
コミュニケーション能力なんてのは社会人になる上でもあったほうがいいでしょう。
友達とわいわい楽しくおしゃべりできる、とは全く別ですよ?
何よりも、社会に出ると、「責任」が常に付きまとい「人への口の利き方」はかなり重要視されます
友達としか話したことがないならまだしも、親としか話す機会がない。
つまり、「親しい人としか話す習慣がない人」、は非常に危険です。
学校ってのはだいたい同じ身分の人が何百人といるわけです。
会社っていうのは入社したとたんに、たった数人単位で一番下の身分です。
新入社員だから大目に見てもらえる、これが最後のチャンスでしょう。
(でもここでお料理覚える、家事覚えるなんてのは頭がパンクしちゃいますね
だって一人暮らしする可能性もあるわけですから。
食事になんて気を使ってられない、お金もそんなにない、料理は面倒だしカップ麺でいいや。
普段着も適当にコインランドリーで洗濯済ませて、スーツだけクリーニングに出しておこう。
本当にそれでいいんでしょうかね?
だから早めにやれるようにしといたほうがいいんです。)

世渡り上手っていうのは学問ではないわけですね。
なぜか上司に嫌われる、取引先ともうまくいかない。
これは、雑談のスキルばかり稼いで、会話のスキルを上げてこなかったから。
としか言いようがありません、みんな日本語を話しているんですからね。
英語みたいに知ってる知らないじゃないんです、使い方を心得ているか否か。
身近な人に「なんか最近口うるさいな」とか思ったときは、
基本的にそういうことを指摘されている可能性を疑った方がいいでしょう。

「もう大人なんだから」なんて言い方はいい表現ではないですけど
社会人(オトナ)として
・ふさわしい立ち居振る舞いができているのか?
・失礼のないような行動をとれるか?
・行動には責任が伴うことを理解しているか?

ここでつまづく人が多い、だから社会に出て怒りっぽくなるんですね。
「なんでそんなことしなくちゃいけない?」
「なんでお前に言われなきゃいけない?」
「なんで俺の意見はいつも反対される?」
それでは、あなたがたとえ社長であってもやっていけないよ?
と思うんです。

世界を自分中心に回っているという人は結構多いんです。
親に甘やかされたとか、ずっと実家暮らしとか関係ないですよ。
でも社会(生活)というのはそれではやっていけない。
「ドラえもん のび太の結婚前夜」という映画があるのですが、見たことありますか?
ジャイアンの家で飲んだ帰り、川の土手で先生と話すのび太君はとてもかっこよく見えましたね。
「あの程度できるやろwww」
と思ったあなた。
そうです、「あの程度はできて当然しかるべき」なのです。
だって知り合いなんですから。
でも社会に出るというのは少し違う、友達を作る感覚ではやっていけない。
小学校でも大学でも教えてもらえない社会での人づきあい。
それを少しづつ学んでいくのが大学生活(高卒ならそのタイミング)ですね。

バイトを一回もしたことがない人と、大学生活4年間みっちりバイトしてました。
という人、どちらが社会に適応できているかっていうのはわかりますね。
(当然例外はありますけど)
学生から社会人になる、これは多分大きなストレスだと思います。
私は面倒くさいので、先輩だろうが後輩だろうが基本敬語で接していますが…
(親しい間柄で、お互いが許しているのであれば別)

まぁそんなわけで、やらなきゃいけないとわかっているけど、
「ついつい外食しちゃう」、「親に任せちゃう」、「なあなあにしちゃう」。
ありますよね、私にもかなり身に覚えがあります。
でも、やろうと思うこと、そこからすべては始まるんだと思います。

「あいついつも細かいところで突っかかってくるな。」
「なんでこうも口うるさいんだ。」

自分に責任があるかもしれない、と考えたことがありますか?
自分に責任があるかもしれない、と考えられますか?


Fランの私が言っても説得力がないですか。
なら、「私のようにならないように」一歩踏み出しましょう。

コメント

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