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心理学を独学したい人へお勧めする教科書

 

心理学を独学で学びたいという方、いらっしゃるかもしれません。
まぁここのブログを読んでくださっている方は
・他人の心なんて読めない
・心理テストなんて嘘
・カウンセリングなんて心理学の分野の一つでしかない
その他さまざまなことをご存じだと思います。
(これ、割と本気で「じゃあ私が何考えてるか当ててみてよ」とか言ってきますからね?)
ま、そんなことはどうでもいいんですけど。

心理学なんて学んでもそんなに得しないと思うんですが、
それでも「面白そう」、「気になる」って人も多いんですよね。

それでいいと思います、
私の鉱物教室でも言いましたけど、あれも私にとっては無駄な知識なんですよ。
でも、面白いから、楽しそうだから、ちょっと勉強してみたい。
これが一番重要だと思います、
能動的ですよね?受動的じゃない。

ほぼ受動的な学校教育だけでなく、能動的な「何か」があることで、
その知識のつき方っていうのはすごく変わってくると思うんですね。
「ピアノやってみたい」、「サッカーやりたい」
やれるタイミングでやっていった方がいいです、
じゃないと私みたいになっちゃいますんでw

10歳から始めたら30歳になるころには20年選手です。
思い立ったら未来の自分のためにすぐ始める、これですよ。

オススメの教科書


まぁ絶対に外せないのは
サイエンス社の「コンパクト新心理学ライブラリ」シリーズの本ですね。
ここのブログでも何度か紹介したかな?と思いますが…



このシリーズの本は16冊くらいあるのですが、デザインはすべて同じです(A5判なのもうれしい)。
私が持っているのは
 2 学習の心理
 15 心理学史
 16 実験心理学
の三冊ですね。

とりあえず、心理学を知りたい!という人は好みに合わせて
 1 心理学
 11 臨床心理学
 16 実験心理学
辺りを触っておくと、「自分の知りたい心理学の分野」を把握しやすいと思います。

全部買ったら基本はすべて網羅できますが、結構いい値段になりますので、
とりあえず、自分の興味のある分野を探しましょう。


後は、
ミネルヴァ書房の「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」の
 よくわかる 心理学
 よくわかる 臨床心理学
とかを読むのもいいですね(A4判なので大きい)。
私も臨床心理学は持ってます


というのもこの辺はリアル教科書として使ってたものなので、
「実際に心理学科の学生が使ってる(た?)本」なんですね。


このあたりの本をしっかり読みこんでしまえば、
一応詳しくなれるわけですね。
まぁ、研究者になりたいんだったら大学行くべきですけど、
生涯学習の一環にするんだったらこれくらいで十分でしょう。

読むべきでないニセ心理学書籍


世の中には、「心理学」という魅惑的なワードで嘘や、実証されていないものを取り扱う
「ニセ心理学書籍」が蔓延しています。
(いくつか読んだうえで発言しています、悪しからず。)
ゴシップ記事みたいなタイトルの心理学書籍
に関しては、初心者の方は手を出さない方が賢明でしょう。
(ある程度知識がある人間が見ないと、内容が嘘なのか本当なのか分からない)

悪用厳禁!!! 人の心を操る心理学
知れば知るほど面白い ブラック心理学

なんて本はやめておきましょうね。
(即興で考えたもので、実際に同名、類似の書籍があったとしても、それに関して発言したものではありません。
勿論そのようなタイトルでも、しっかりとした内容のものもあります。
問題は「しっかりとした風の」「適当なことばっかり書いてる」本のことです。)

信用できる書籍、これは間違いなく教科書です。
(教科書なら100%信頼できるというわけではないです。
なので、学閥も糞もない、たかが卒業生の私がレビューを書いてたりするわけですね。)
少し内容が退屈に思えてしまうかもしれませんが、信頼できる書籍を用いて学習しましょう。
その方が、「自分のため」になります。

もっと学びたい人へのヒント


ある程度本を読んでみて
「僕は○○心理学が気になる」
「○○心理学をもっと知りたい」
なんてこともあるかもしれません。

そういう時はgoogle scholarを使いましょう。
これは言ってしまえば「論文専門google」です。
当たり前に知ってる人と、全く聞いたこともない人に分かれますね。

とりあえず何でもいいんですけど、

心理学 錯視
心理学 初頭効果

といった興味のある言葉を打ち込むと、それに関連した論文を閲覧することができます。
モノによってはPDFでダウンロードして、閲覧したりもできますので、
スマートフォンでも簡単に無料(全てではない)で論文を読むことが可能です。

注意すべき点としては、どこかで触れましたが
「どこの学会に掲載した論文か」もチェックしておくといいです。
日本心理学会、日本認知心理学会…その辺りの「学会誌」がやっぱりいいですかね。
紀要論文(大学などの定期刊行)とかでもいいのですが、卒論では使えなかったりするので…
(まぁ、だからって信頼できないというわけではないのですが…)

そして、これだ!!という論文を見つけた時には
「その論文の引用文献」を見てください。
論文の「一番最後」に必ず書いてあります。
そこには絶対に、「その論文に関係のある書物や論文」しか載っていませんので、
そこから新しい知識を仕入れることも可能です。

勿論、それら論文の著者、これもチェックしておきましょう。
基本的に研究者っていうのは「自分の分野」の者を中心にしか研究しません。
実験心理学で「知覚処理」の研究をしてる人が、
いきなり発達心理学の「母子家庭における親子関係」の研究をやることはそうそうないです。
同じ心理学分野でもよっぽどやらないイメージがあります。
(もちろんその二つの間に相関関係などがあるかを調べる場合などは別です)

心理学は、その歴史の短さ(150年くらい?)もあり、論文や文献へのアクセスが容易なんですね。
それに比べ幅が広いので、様々な領域が他の学問と被っています。
だからこそ、誰にでも絶対に一つは間違いなく「面白い!!」と思える分野があります。
「大学には行けないけれど、心理学、気になるなぁ…」
という方、まずは「どの心理学を選ぶか」から始めてみませんか?

それでは、本日もここまで。

コメント

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