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心理学を学びたい人たちへ。



今回は心理学を学ぼうかなと考えている人たちへ、エールと注意点を書き連ねていきたいと思っています。
参考になればいいなと思います。
皆様に心理学科はやめとけ、という話をしたいわけではないので誤解なさらぬよう。

心理学科で学ぶこと


まず皆さん、人気な心理学の分野って皆さん知ってますか?
私の手元に第5回心理学検定の結果があるのですが、
(2級所持者で、認定心理士申請すれば1級になれますので、事実上1級です(?))
まぁとりあえずメインのA領域
・原理、研究法、歴史
・学習、認知、視覚
・発達、教育
・社会、感情、性格
・臨床、障害

そしてサブ(ではないですが便宜上)のB領域
・神経、生理
・統計、測定、評価
・産業、組織
・健康、福祉
・犯罪、非行

なんてのがあります。
受験者数はA領域では「発達、教育」がトップ
B領域では「健康、福祉」と「犯罪、非行」がほぼ同率でトップです。
(統計系的検定は行っていません)
学部にいる時もそうでしたが、皆さん聞こえのいい心理学を好むんですよ。
そんな感じで、私の個人の印象として人気だった分野は
臨床心理学…臨床心理士のネームバリュー故?
教育心理学…学校カウンセラー?
犯罪心理学…中二病?(確かに興味深い領域ではありますが…)
のあたりですかね、私の学校には「犯罪心理学」の授業はありませんでしたが。
(っていうかあるのかな…?)
私の入学する時期前後には「Mr.BRAIN」「ATARU」などのちょっとそういった分野っぽいドラマなども増えて、
急激に心理学科への入学者数が増えていたという話も聞きました。
確か、うちの大学の私がいた年度は、110人定員だけど多かったから150人くらいとった
とかって話をしていました、ちなみにストレートで4年生になったのは110名だと思います
(最後の成績証明書の情報です、卒業したのは何人か知りません。)

で、心理学科に入って皆さん何を最初に学ぶかっていうと、
・臨床心理学
・実験心理学
・心理統計学
・パーソナリティ(人格)心理学
・比較心理学(ヒト以外の生物の心理学)
それと、「実験」や「演習」がメインになります(ここがきつい上必修だったり)。
ここで何人かの生徒は「思っていたのと違う」と辞めていきます。
私の大学ではこの時点で10人くらい辞めましたかね…。
演習系は特に、質問紙や実験をグループで行って、それぞれ論文形式にしてまとめる。
というような講義となっていますので、レベルが高いです。

で、ゼミによって方向性が決まってたりもしましたので、
(認知系の先生は基本臨床系の卒論や、質問紙系の卒論はやらせてくれない気がします)
ゼミが決まる3年生の時に何人か辞めていきます。
この話は何度かしていますが、
私の入ったゼミは同じ学年で10人(と留年した先輩1名)いましたが、4年生になったころには3人になりました。
ついでに言えばゼミ始まって一か月で6人に減少してます(先輩はもう消えてた)。
(留年していた先輩は多分退学したんじゃないかと思います、卒論発表の時にもいませんでした。)
ストレート卒業は私を含め2名の、厳しい先生のゼミだったのも理由としてあります。
ちなみに私は「こんなん」ですが、もう一人は市役所の職員になったはずです。
一方、統計の先生のゼミは12人いて12人卒業したんだったかな。
先生によって卒論のテーマ(何を調べるために、何を使えばいいか)が用意されていて
しかも質問紙さえ50-60人分(しかも相手は心理学科生でいい)とってくれば
先生が検定までして結果を出してくれる、あとは書くだけ
なんて「噂」(あくまで噂)もあったような気もします。

楽しそうだから、面白そうだから、という理由で心理学科を受験するのはいいことだと思います。
ただ「○○心理学カッケー!」みたいな単一の心理学を目当てで入るのならお勧めしません。
(将来的に研究などを行っていく予定を立てているのならば別)
入学したときのギャップは結構身に染みるものがあると思います。
精神分析や、カウンセリングなんてものはほぼ学べないと思って入学した方がいいでしょう
(3年生くらいからいくつか授業に並びます。)
ただ、1年生から、箱庭療法とかバウムテスト、ロールシャッハ・テストとかやったりはしますね。
錯視とかも習いますんで、楽しいことは楽しいです。
あと、確実にグループでの実験演習がありますので、コミュ力はあったほうがいいです。
何より、わからないことがあったりした時に仲間の存在は偉大です。
演習だと、顔合わせて一か月目の人(男女もちろん一緒)とやらなきゃならないので、
結構きついです、心してかかりましょう。

私は卒業論文を書いている間、基本的に4人で友人の家で泊まり込みでやっていました。
(同じゼミ生1人と、件の統計のゼミ生2人。ちなみに同じゼミ生は一年留年した。)
10日くらい家を空けましたかね、必要最低限の荷物だけ持って所謂カンヅメってやつです。
(向き不向きはあると思いますが…)

できれば持っておきたい能力


パソコンスキル

最近の方はどうなんでしょう、あるのかないのか…
とりあえずは、パソコンがある程度使えることが条件になってきます。
スマホ世代の人は使えないとか聞いたことがあるような無いような…
文字入力が怪しいとか、ワード、エクセル、全く使ったことありませんって人も若干きついかと思います。
大学にもよりますが、だいたいグラフを含めても2万文字以上の卒業論文を書かなくてはならないため、
タイピングがおぼつかないと、それだけで効率が落ちます。
(スマホの文章ソフトで出来るからへーきへーきなんて思ってるのはちょっと甘い。)
グラフや表(TableとかFigureといいますが)なんかはエクセルで作成しますし、
統計も当然エクセルを使います。
(4年あれば確実に慣れると思いますが、それでも効率は落ちますね。)
多分どの大学でも卒論や、講義での論文提出の際のテンプレートは
日本心理学会の「執筆、投稿の手引き」に準じつつ、文字列と行が増えている感じだと思います。
私の大学では「45行40文字」、「日本語はMS明朝」、「英数字はTimes New Roman」
「見出しはMSゴシック太字」、「文字サイズ10.5」、「ヘッダーに学籍番号」、「フッターにページ数」
「A4サイズの紙に見開き2ページ」、「12ページ以上書くこと」
などなど、数えればきりがないほどの初心者には何が何だかわからん制約も出てきます。
(ちゃんとその辺は教えてはくれますけどね、コンピュータの授業がだいたい必修でついてきますので。)
ある程度高校までにパソコンを使えるようになっておいた方が無難です。
私のように「インターネットは大学生になってから」みたいな家は考えを改めましょう。
(私は小学校の頃にもうPC教育があったのと、パソコン塾に通っていたので大丈夫でした。)
自信のない人は…
「ケンチャコ大冒険ローマ字キーマスター」
とかやっとくといいんじゃないですかね。
私はこれでやってましたねぇ、98の頃だったかな、滅茶苦茶面白いですよこのゲーム。
しかも案外難しかった記憶が…

先日CD見つけたんですけど、端っこにひびが入ってたのでプレイはできませんでした、無念。



ネット上でもありますよね、タイピング系のやつって。
ちなみにウチはインターネットはウェブ提出があったので仕方なく導入したタイプの家です。
スマホもまだなかった時代ですからね、パケ死とかが流行ってた時代です。

正直「SPSS(統計ソフト)」とか



「Super Lab(実験のプログラムソフト)」(こっちはマイナーですね。)とかは
使い方を授業とかでは習わない場合もあるので、使う予定がある人は結構覚悟がいるんじゃないかな。
私は両方使いました、SPSSは先生が一度だけ教えてくださったのですが、
Super Labは英語のマニュアルがあるからそれでやりましょうみたいな感じになって、
かなり苦戦した覚えがあります。
ある程度、パソコンを(物理的でなく)いじったことがある人ならば感覚で使えるかな。
という感じです。
でも呈示する素材を自分で全部作らなくてはならないので、
やっぱりそこそこのスキルは必要になるのかもしれません。
ブラインドタッチはべつにいりません。

英語スキル


で、少し触れましたが、英語力ですね。
英語も必修で多分授業があるのですが、心理学は英語を結構使う分野です。
臨床とかだとそこまででもない気もしますが、実験・認知系では結構必須になってきます。
英語論文を読むなんてのは当たり前になってくるので(卒論の引用とか)、
ある程度は英語もやれた方がいいです。
ゼミとかでも、認知系ゼミではほぼ必修だと思います。
私のゼミでは3年生の時に
「英語論文(10ページ以上)を4枚に日本語でまとめて発表する。」
というスーパー鬼畜課題がほぼ毎週出ていました。
(1回の講義でに2-3人程度発表、5人しかいない(3年時)とかだったので。)
ただ、単語の意味は調べてしまえばいいので、ある程度は何とかなります。
で4-5本ほど読んでしまえば、読まなくちゃいけないところがわかりますので、
私のように英語が苦手でも大丈夫です、やる気があれば。
高校の頃英語は万年赤点でしたが、社会人になって接客をする頃には、
身振り手振りで英語母語者と、ある程度意思疎通ができるようになっていた。
レベルにまで上がります(日常会話はもちろん無理だし、文法的にも正しくないので会話はできません)。
そもそも、(無理やりしか)日本語に訳せない心理学用語っていうのが結構あるので、
英語の単語って結構出てくるんですよね、カタカナが多いですけど。
サッケード(眼球運動)反応とか、自閉症スペクトラム(傾向)、カウンターバランスとかいろいろあります。
スタイルス・クロフォード効果ってのもありましたね(これは人の名前かも?)。
まぁ外国人の名前はすべて英語なので、読めるようになっておいた方がいいですね
授業の終了考査(試験)でももちろん人名を英語で書きなさいという問題が出ます。

数学スキル


あと、統計もありますので(心理統計学)数学も必須になります、
これがないと実験結果や質問紙結果が出せませんので必須も必須です。
卒業の時には必ず必要ですし、演習の過大提出でも必ず使います、
私はかなり躓きましたし、今何も見ずにやれって言われたら確実に無理です。
(なので、私は実験はできても結果を導くことはもう難しいということになります←)
(いや、Super Labとかもほとんど使い方覚えてないんで実験も無理かな←)
最終的にはエクセルや先ほどの「SPSS」でできるのですが、
授業では、平気でΣ(シグマ)とかlogとか出てきますので、苦手な人は頑張りましょう。
授業では普通の電卓+アナログです(関数電卓不可)。
私は高校も文系出身で、数学の上位科目を取っていないので、
Σ(シグマ)は大学で(多分)初めて見ました(logはやったような気がする)。
心理学選んだから英語や数学から逃げられると思うのは大きな間違いです。



だいたいこの本を読んで学ぶ方が多いと思います。
ここで躓かないためにしっかりと授業を受け、わからないところはしっかり質問しましょう。
「わかったつもり」が一番怖いです(体験談)。
私は「心理統計学A」は合格しましたが、「心理統計学B」では落ちました←
まぁ、Aだけでもなんとかなります。
(わかんないから教えてください、とかってのは、何やってたんだって話になりますのでやめましょうね、
聞くにしても教授や指導教官ではなく。統計の先生か友人にしましょう。)

心理学は文系?理系?


上記を見ていただいた方には、もうわかると思いますが
そうして、心理学は文系科目か理系科目か?という議論に発展するのです。
日本国内では「文系科目」となっています。

しかし、心理学者の中では結果はほぼ出てます、理系に近い両方です。
心理学の領域は広すぎますし、何より、脳科学に近い内容を多く取り扱います。
それでもだいたい最初に
「心理学は実験に基づく科学です」
と言われると思います。
私も聞きかじった話で申し訳ないのですが、
「そもそも心理学を文系としているのは日本だけ」
という話も聞いたことがあります。
皆様大好き「人工知能」とか「遺伝的アルゴリズム」などの情報科学も
心理学の仲間(認知心理学分野)といえますからね。
もちろん「精神分析」「発達障害」「PTSD」も病理学分野ですが
心理学(臨床心理学分野)とも言えます。
その点、「様々な学問領域においてその知識を応用し活躍することが可能」であるともいえます。
ここで私が説いている「思考方略」なども、おそらく論理学分野のものですが、
認知心理学ではほぼ確実に学びますし、その考え方が必須にもなってきます。
文系か理系か、という二者択一の考え方ではまずやっていけないですし、
極論を言うならば、「理系出身者のほうが有利」です。
但し、学歴的には「人文学部学士」とかになりますので文系になります。
(まぁ、理系のほうが頭がいいとかそういう問題では私はないと思っていますけど。)
私の大学は「学士(人文学)」となっています。
心理学部心理学科というのもあれば、人間健康学部心理学科というのもあります。
どれもそう変わりません。

ともかく、今のところは文系科目ということで落ち着いています。
別に理系にしたからって、(研究者にとって)何かいいことがあるわけではないので。
就職は多少有利になったりするのかな、知りませんが。
何より、理系科目の人が黙って無いんじゃないですか?(小声)
文系理系っていう分け方もこのご時世なんだかなぁと思いますけどね。

心理学科卒業生からのメッセージ


色々書いてきましたが、自分が楽しい4年間だったな、と思えればいいと思います。
私みたいな人間でもなんとか卒業して社会でやってるわけですから。
私も大学で知り合った友達とやっぱり一番今でもよく遊びます。
それと、社会に出る前に社会勉強ができたり、就職するにあたった支援も充実しています。
規模の大きい大学であれば、学校内に何百社と企業を招いて就職説明会を行っていたりもします。

なによりも、それで楽しく4年間過ごせたのであれば、その日々は間違いではないでしょう。
もちろん、辛く厳しい日々だったけど、自分の目指す将来のために頑張った。
なんてのも素晴らしいと思いますね。
臨床心理士を目指し心理学科に入る方もいますし、「心理学を学びたい」という形で入学する方も居るでしょう。
どちらの方々にも、心理学科でしか得ることのできない知識というものがあると思います。
それを大切にしていっていただくといいかなと思います。
私のように心理学系の動画を作ったり、サイトを作ったり、
就職先でその知識を生かした活躍をしてもいいですし
もちろん、大学院を出て臨床心理士になって医療現場や教育機関で人々の手を引いてもいいです。
ただ一つだけしてほしくないのは、
「心理学科に入って損をした」、「大学なんていかなきゃよかった」
と思ってほしくはないです。

私のように、全く関係のない仕事に就くばかりか、5年で(2020年2月に)転職して、
もっと関係のない職場に勤めたっていいのです。
今いる職場で私が今まで学んできたスキルが使えたことはないです。
でも損をした4年間だったとは絶対に思わないでほしい。
色々なことがあったけど、なんだかんだ楽しい4年間だった。
そう思って卒業してくださるのが、何より先生への一番の恩返しになると思います。
私は教員でもないくせに偉そうなことを言っていますが、
講座動画を作っている以上、心に秘めたものはいくつかあります。
Alliasさんの動画を見て興味を持って臨床心理士になりました!!
なんて言われた日には、小躍りしますね。

そんなわけで、今回の記事はおしまいです。

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